気比住吉社┃境内には、気比住吉社、稲荷社、來名戸社の3つのお社があります。
川沿いで日当たりのよい稲荷社がお気に入りの猫たち。

内川ねこ

猫を探して、
内川さんぽ。

湊町には、猫がいっぱい。飼い猫もノラ猫もいますが、どの子もこのまちの暮らしを楽しんでいるようです。
人懐っこくて、物おじしない猫が多いです。

路地のねこ
路地の風景┃我が物顔で佇む猫。そして地蔵堂の上から何かを狙っているカラス。
細い路地には様々な物語が隠されています(現在は整備され、この路地はありません)。

「内川ねこ」は物おじしない。

 内川周辺を歩くと、やたらと猫に遭遇します。

 角切りの家の前に集合して会議をする者、駐車された車のボンネットの上やタイヤのそばでくつろぐ者、お店や家の前でたたずむ者…猫天国さながらの光景です。向こうからぴょんぴょんと楽しそうに跳ねながら近づいてきた仔猫が、魚を丸々一匹くわえているのを目撃したことも。どこかから泥棒してきたのかもしれないけれど、猫にしてみればそんなことはお構いなし。「やったー!美味しい魚をゲットしたぞー!」とこちらも猫になった気分で嬉しくなってしまいました。

 内川で見かける猫たちのほとんどが、物おじしません。「アンタが避けてね」と言わんばかりに道の真ん中に寝そべって、薄目を開けてこちらを見る猫。ちょっとだけ高いところから、すっと背を伸ばして見据える猫。小さい犬には猫の方から喧嘩をしかけることも。「内川ねこ」たちは、悪く言えば「ずうずうしい」けれど、良く言うとどこか「気高い」のです。

 都会などでは迷惑な存在と捉えられることもある猫ですが、内川の猫たちの多くは飼い猫。それなりにしつけがされていて、帰る家もあって、人にも慣れています。のびのびと過ごす彼らを見ていると、「ここはもしや、猫たちが人間につくらせた町なのでは?」と思えるほど。

 湊町の至るところで、思い思いに過ごす彼らには、癒されるだけでなく、そのたくましくしなやかな生き方から、元気ももらえてしまうのです。

町中の猫たち
  1. 1┃観光駐車場脇のデッキで、うとうとと気持ち良さそうなきょうだい猫。
  2. 2┃「角切り」を使って、程よい距離感を保って行われている猫会議。
  3. 3┃寺の山門から堂々としたキャットウォーク。仏教伝来の際、ネズミにお経をかじられないようにと、一緒に船に乗って日本にやってきた猫の話を思い出す。
  4. 4┃ご近所さんの行き来を玄関先で見守る、箱入り猫のエレ君。
  5. 5┃飼い主さんと一緒に雨上がりのご近所をお散歩。
  6. 6┃細い路地、建物と建物の間でうずくまる猫。きっとこの子も飼い猫。
  7. 7┃顔見知りのご近所さんにすれ違った後、振り向きざまに「ニャァ」とご挨拶。