富山県射水で始まる
絢爛豪華な伝統の旅

射水市では、秋分の日から10月中旬までの3週間にわたり、3つの曳山祭が開催されます。
3つの曳山祭では総勢20基もの豪華絢爛な曳山が町内を曳き廻ります。
9月の海老江曳山まつりでは3基の曳山が、次に10月の新湊曳山祭では13基の曳山が典雅な曳山囃子を奏でながら、荘重なキシミを響かせ“イヤサー・イヤサー”の掛け声で港町を曳き廻ります。最後の大門曳山まつりでは4基の曳山が清流庄川の橋の上を優雅に曳き、町内を練り歩きます。
3週間の間にこれだけの曳山を曳き廻るところは他にありません。豪華絢爛な曳山をぜひお楽しみください。

昼と夜
異なる表情を魅せる曳山が
町を曳き回る。

花山

「花山」と呼ばれる、上部を色鮮やかな花で飾りつけた曳山が日中の町を曳き廻ります。これらの花々は、各町民自らの手によって、一つひとつ丁寧に作られています。

花山

提灯山

夕方になると、花傘を外し、中山に提灯台を組み、日中とは装いを変えた「提灯山」になります。夜の町を煌々と輝きながら曳き廻る姿は、まさに絢爛豪華そのものです。

提灯山
曳山の構造

射水の曳山祭で曳かれる曳山は、中央に立てた「心柱」を各町のシンボルとなる「標識(ダシ)」や「花傘」で豪華に飾り付けた「花傘山」と呼ばれる曳山が用いられており、その全高はおよそ8mにもおよびます。
また「上山」には各町の守護神である「王様」と可愛い動きを見せる「前人形」が乗り、各町ごとに個性豊かな曳山が町を巡ります。
夕方になると、それぞれの曳山は花傘を外し、「中山」から上を250個あまりの提灯で覆った「提灯山」に装いを改め、夜の町を曳き廻ります。

新湊曳山側面図
海老江曳山まつり

毎年秋分の日開催

毎年、秋分の日に開催される海老江曳山まつりは、からくり人形がたいへん有名です。それぞれ、東町「唐子(からこ)あそび」、中町「唐子懸垂回転(からこけんすいかいてん(でんぐりがえし))」、西町「唐猿童子(とうえんどうじ)」と呼ばれ、中でも「唐猿童子」は、22本の絹糸の操作で歩いたり走ったりし、瞬時に唐子や猿の顔に変身します。豪華絢爛な海老江曳山は見ごたえがあります。

海老江曳山まつりについて

海老江曳山まつり

国指定重要無形民俗文化財
「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」

新湊曳山祭

毎年10月1日開催

毎年10月1日に開催される新湊曳山祭は、放生津八幡宮の例大祭のひとつで、曳山囃子の音色が響き渡る中、勇壮な13本の曳山が「イヤサー・イヤサー」のかけ声を響かせ、昼は「花山」夜は「提灯山」に装いを変え、町中を練り廻ります。この13本の曳山が順列を連ね、狭い街角を急曲がりするときの勇壮さは絶好のみどころです。また、夜の「提灯山」が内川の水面に映り、幻想的な姿も見せてくれます。

新湊曳山祭について

新湊曳山祭
大門曳山まつり

毎年スポーツの日の前日開催

大門神社・枇杷首神社の秋季例大祭で、田町、中町、西町、枇杷首の4基の曳山が、昼は花笠を飾った美しい「花山」、夜は優雅な「提灯山」に趣を変え、町内を曳き廻ります。

大門曳山まつりについて

大門曳山まつり